

『夏の大会に向けて』 秋田商業高校野球部監督 小野平
いよいよ、全国選手権秋田大会が目前に迫ってきました。今年は、3年連続16度目の出場を狙っています。また、昨年夏から春を含めて3季連続もかかっています。
現在は最後の調整の段階に入ろうとしていますが、春先の不振が嘘のように攻守ともはつらつとし力強さも増し、私も大いに楽しみにしています。
選手たちは、今春の選抜でベスト8入りし、準々決勝でも今一つのところまで戦うことができたことに自信を得、ずばりこの夏の目標を全国優勝に置いて頑張っています。
夏はなんといっても、緊張と辛抱の連続を打ち破って勝ち進み甲子園に出場しなければならない過酷なトーナメントです。そして、その試練を乗り越えた者だけに与えられるのが甲子園であり、深紅の大優勝旗を競う権利が与えられます。
私自身は過去8度の甲子園での采配を経験していますが、今年のチームには何かやってくれそうな手応えを感じているところです。
さて、私の指導方針に「選手の自発性と指導者の調和」というのがあります。
どこの学校も、甲子園を目指し必死に頑張っていると思いますが、決して頭越しの強制的な練習はしておりません。
あくまでも「選手が主役」であり、自主性を引き出すように心がけています。母校の秋商の監督に就任して12年目を迎えましたが、当初はこの考え方がなかなか受け入れてもらえず、「甘い」と陰口をたたかれたりもしました。
私には、常に心に刻み続けている言葉があります。「教え子を野球嫌いにしたら、監督としての自分自身の負けだ」。これは、大学時代の同級生でシドニー五輪の野球日本代表監督を務めた大田垣耕造君と若い頃、よく語り合った言葉です。主役はあくまでも選手であり、その自主性を引き出すのが指導者の技量だと考えています。
決して、「これだけの練習をしているんだから負けるはずがない」といった自己満足に陥らないように気を使ってます。選手たちもこの教えをよく理解し、上級生が率先し練習に励んでいます。
最後になりますが、毎年甲子園出場の際には、多くの方々から多大なご支援をいただいておりますが、この夏もまたよろしくお願い致したいと思っております。そして、大きな目標を達成することによって、ご恩にお報い致したいと思っておりますので、今までと同様のご支援ご鞭撻をお願い申し上げます。
